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ラニーニャ現象とエルニーニョ現象

12月中旬に強い寒気が日本を覆い、日本海側では降雪によって
1000台以上の車が立ち往生するなど交通機関にも影響が出ました。
雪の降らないエリアでも気温がぐっと下がり、いきなり冬本番の様相です。

実は、今年の冬が寒く雪が多い可能性は、夏ごろからすでに指摘されていました。
それはラニーニャ現象の発生が確認されていたからです。

エルニーニョ現象とラニーニャ現象
この現象は、日本から遠く離れた南米ペルー沖の海水温の状態によって
定義されています。

エルニーニョ現象・・・南米ペルー沖の海面水温が平年より高い状態
  日本への影響・・・冷夏と暖冬

ラニーニャ現象・・・南米ペルー沖の海面水温が平年より低い状態 
  日本への影響・・・猛暑と寒冬

ラニーニャ現象が発生すると、日本では夏季に太平洋高気圧が北に
張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向にあります。
冬季では西高東低の冬型の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向にあります。
それに加えて、今年は日本海の海水温が例年よりも高い状態にあったため、
寒気に水蒸気が大量に供給されて今回の大雪をもたらしました。

日本の反対側といえるような遠く南米の海水温が、日本の気象に
これほどの影響を与えるなんて驚きですが、それによって日本の傾向が
事前にわかることもすごいです。
(だったら、もう少し事前の注意喚起があってもよかった!?)